2015年11月17日 (火)

タイヤ選び失敗

失敗ってほどでもないのですが、先日、小型のリヤカーのタイヤ用に20インチの丈夫なタイヤが必要になりました。

試しに海外製のタイヤを注文してみたのですが、残念ながら期待していた物ではありませんでした。

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次に国産のタイヤを選んでみたところ、今度は欲しかった耐久性の高いタイヤを手に入れることができました。

海外製の方は、タイヤを見るとそもそも耐久性を重視したものではなかったようです。後から注文した耐久を重視した国産の物と比べる事はフェアではないのでしょうが、国産の方はがっちりした作りのタイヤでした。

国産が一番だと言うつもりも考えもありませんが、安心感はありますし、優れてもいると思います。

因みに当店は、補修用チューブは国産かベトナム製。タイヤは基本国産、特殊なサイズに限り海外製を使用しています。

2015年10月22日 (木)

サイズの適合

今回は、珍しい修理だと思います。

サドルがフレームに入らず、無理やり入れたら動かなくなったそうです

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正確にはサドルではなくて、シートポストという金属の棒が5cmくらい入ったところで動かなくなっていました。

こうなってしまった経緯。始めの不運はサドルを盗まれてしまったそうです。そして、困っていたところに、知人からサドルのみを譲り受けることができたそうです。

早速、サドルをフレームに入れてみたところ中々入らない。むりやり力ずくで押し込んでみたら、こうなってしまったそうです。

とにかくシートポストを抜かなくては作業を進められません。幸い錆びついて固着したわけではなかったので、苦労はしましたが無事抜くことが出来ました。

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抜いたシートポストを見てみるとサイズが書いてあります。25.6mmがこれの直径のサイズです。

次にフレームの穴のサイズを測ってみたところ、25.4mmでした。

シートポストの方が0.2mm太い。入らなかった理由が判明しました。0.2mmのわずかな誤差ですが、自転車に関して言えば大きな誤差になります。実際に、こういう事態になっていますしね。

どんな物にも適合するサイズという物はあります。適合しないものを付けるという事は、知識のある人間がやる分にはリスクも承知の上でしょうが、知識のない人間がやるということは、ただ壊すという事に繋がりかねません。

自分でやるということはとても大切なことですが、時には勇気ある撤退も必要なことだと思います。

2015年10月 7日 (水)

久々の更新です

本当に久々の更新になります。

言い訳のしようもなく、普通にサボっていました。面目ない。

反省して、またちょくちょくと更新してまいります。

今回は、また珍しいお仕事だったのでご紹介したいと思います。

それがこちらです。はいドン!

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写真の二本のタイヤホイールです。いまいち伝わりずらいのですが、こいつらはとても大きくて、太くて、かなり重量があります。

自転車の物ではありません。仮に間違って自転車に使ってしまうと、スタートがとんでもなく重くなってしまうでしょうね。

では何かと言うと、これはリヤカーのタイヤホイールです。

今ではとても珍しいですね。僕も実は見るのも触るのも初めてです。知識としては知っていましたが、実際に触ってみると、なるほど~と思う部分もあったりしますね。

本来はタイヤを交換してほしいという依頼でしたが、ホイールの腐食が激しかったためホイールを含めた全交換をすることになりました。

この後、お客様宅へお伺いして、まぁ色々あって四苦八苦して取り付けてきました。慣れない事をすると非常に疲れますが、とても勉強になります。面白いですね。

2015年7月 8日 (水)

トレーニングバイク

気温が上がってきました。ところが、ここ最近は曇りが多いため、あまり夏!って感じがしませんね。

幼児用の自転車でトレーニングバイクという物があります。

トレーニングという名前の通り、自転車に補助輪なしで乗れるようになるための練習用自転車です。

具体的にどんな物かと言うと、自転車を漕ぐためのペダルがありません。それ以外は、普通の自転車と基本的に同じです。

ペダルが無いので、地面を進むには両足で地面を蹴って進みます。そしてスピードが出てきたら、今度は出来る限り足を地面に付けないようにします。そして、スピードが落ちてきたらまた地面を蹴って進みます。

これを繰り返し、地面から足が離れる時間を延ばしていくことによってバランス感覚を鍛えることが出来るという理屈です。

ペダルがあると、バランスを取りながらペダルを漕ぐという二つの動作を同時にやらなければいけません。

初めのうちは、慣れない事を二つ同時にやるということが非常に難しいため混乱してしまい、上手く乗ることが出来ないのです。

なので、まずはバランス感覚だけを練習しようというのがトレーニングバイクです。

これで無意識にバランスを取れるようになれば、後はペダルを漕ぐことに集中することが出来、自転車に簡単に乗れるようになります。

まぁ、残念ながら個人差はありますので、全ての人にトレーニングバイクの練習が合っているわけではありませんが、大なり小なり効果はあるでしょうから、練習法の一つとして試してみるのは良いと思います。

さて、そのトレーニングバイクですが、これ自体は商品として市販されているのですが、今回は普通の自転車をトレーニングバイクに改造してみたいと思います。

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元になるのはこちらの12インチの自転車です。やることは、ペダルとチェーンを外して、その他の不要な部分を分解していきます。言うのは簡単ですが、専用工具が無いと分解は出来ないですよ。

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という訳で分解完了です。不要な物が無くなってスッキリしました。市販されているトレーニングバイクも大体こんな形をしています。勿論、元の部品を使えば元に戻すことも可能です。

これで練習して、早く自転車に乗れるようになると良いですね。

2015年6月11日 (木)

フロントフォーク交換

フロントフォークの交換が何件か続いております。

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本来は赤いラインに沿ってまっすぐ伸びているのですが。正面からぶつかったそうで、後方に曲がってしまっています。

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曲がったせいで、前のブレーキがタイヤに当たってしまっています。軽度ですがタイヤを削った形跡があります。曲がった状態で無理に乗っていたようです。もし深く削れていたらタイヤもダメになっていました。

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曲がった部分です。フレームが一部潰れていて、塗装も剥がれています。

最悪、フレームが破断して折れてしまうかもしれません。命に係わるくらい危険です。

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注文していた新しいフロントフォークに交換しました。

ブレーキが正しい位置に来ています。修理完了です。

ちなみに写真の自転車は有名メーカー製の物で、フロントフォークには特殊な物が使われています。他メーカー製の補修用の物は使えないので、専用の物を注文する必要があります。

そのため、部品が届くまでにはかなり時間がかかりますし、部品自体も高いので修理費用も高額になります。

よそ見運転の結果、自転車を壊してしまい、自身も怪我。自転車は高額な修理のうえにしばらく使えないということになってしまいました。

 

今月から自転車の罰則が厳しくなりました。安全を損なう運転をしていると、厳格な罰則があるということだけではなく、自身や他者の身が危険だとという事を第一に考えていただきたいですね。

 

2015年5月27日 (水)

パンク防止剤

僕の住む地域でも、少しずつ『パンク防止剤』をいれているお客様が増えてきました。

『パンク防止剤』とは、『防止剤』となっていますが、実際にはパンクを防止するものではありません。正確には、パンクした穴を塞ぐ『簡易修復剤』です。

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チューブの断面。緑色の物が防止剤です。

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パンクしたパンク防止剤が入ったチューブです。穴の空いた場所から防止剤が漏れ出しています。

理屈的には漏れ出た防止剤が固まって穴が塞がっています。確かに、一応は空気の漏れは収まっています。

ところが空気を少し足してみたところ、また穴が開いてしまいました。そして、空気がある程度抜けると穴はまた塞がります。

防止剤はつまるところ、穴が開いたり閉じたりを繰り返しているだけで、修理がされたわけではありません。あくまでも一時的な応急処置――にもしかしたらなるかもしれないという物です。

満足に空気も入れられないため、非常に都合が悪いです。さらに穴がある程度大きいと、そもそも穴は塞がりません。

穴を完全に塞ぐには、チューブにパッチ修理をするしかありません。

そして、ここで大問題になるのは防止剤がはいったチューブはパンク修理が出来ないことです。

穴から溢れた防止剤がパッチの接着を妨げるからです。修理するには、チューブを交換するか、チューブの中にはいっている防止剤を洗い流すしかありません。

防止剤を洗い流す作業工賃を考えたら、チューブを交換した方が安いです。

個人的には、パンクしたら確実に修理費用が高くつく物を売ろうとは思えません。

売るにしてもデメリットをちゃんと伝えたうえで、販売するべきだと思っています。

ちなみに防止剤をいれた方は、デメリットの事は聞いていないという方が大多数です。

2015年5月23日 (土)

シティ車のオーバーホール

珍しいですが、シティ車のオーバーホールです。

スポーツ車では当たり前のことですが、シティ車でオーバーホールの依頼が入るのは非常に珍しいですね。

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分解して、可動部の潤滑剤をすべて入れ替えている作業中です。

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分解作業になるので、同時に消耗部品、ブレーキ関係やチェーンを交換していきます。

また、消耗部品ではありませんが、お客様はクランクの赤錆が非常に気になるそうです。

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なので、クランクの素材を鉄からアルミの物に交換しました。

アルミでも錆びない訳ではありませんが、白っぽく錆びるので赤錆のように汚らしくはなりません。

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オーバーホール完了です。外見には細かい錆や汚れがありますが、中身は新品以上によく走るようになりました。

オーバーホールはそれなりに値段がかかるため、元が高額なスポーツ車と違って、シティ車に万単位のお金を払うのならば、新車を購入すると考える人が大半です。

実際、自転車の状態や、使われている部品の入手が可能かどうかによっては、新車を購入したほうが良い事もありますし、そちらを勧めることもあります。

それでも、長く乗っていて愛着があるという方も勿論いらっしゃいます。

そのためならば、出来る限りのことをさせていただいております。

2015年5月18日 (月)

リヤカー修理

今回は配達用に使用されているリヤカーの修理です。

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片側のホイールの軸が折れていました。ホイールにもダメージがあったので、ホイール全部を交換する事に。残念ながら在庫はしていないので、取り寄せになります。

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そして、注文していたホイールが届いたので早速修理開始です。

こだわりとして、ホイールを一度分解して可動部に潤滑剤をたんまりと増量してあります。リヤカーとしての過酷な使用状況を見こしたうえで、出来る限り可動部への負荷を減らすための処置です。

また、ホイールを新しくするのならばと、

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軸の太さを、今までの約8mmから約10mmの太さにサイズアップしました。太い方が当然ですが頑丈です。これも耐久性を考慮した対処です。

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タイヤを新しいホイールに入れ替えて修理完了しました。

ただ新品に交換するだけが仕事ではありません。ちゃんと色々考えて工夫しております。

 

 

2015年5月10日 (日)

猫車

今回はたまに依頼がある珍しいパンク修理です。

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それがこちら。運搬用一輪車、または猫車と呼ばれています。

タイヤの中にチューブが入っているタイプであれば、問題なく修理出来ます。

ただし修理手順は、自転車よりも複雑です。

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まずタイヤを貨物車から外して、次に車輪を分解してチューブを取り出します。

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これでやっとパンクの修理が出来ます。自転車と同じように水調べをして、穴があればパッチで塞ぎます。

後は再び車輪を組み立てて、車輪を貨物車に取り付ければ修理完了です。

2015年4月24日 (金)

問題!

ここの所、非常に忙しく、ブログの更新をサボりにサボっております。面目ない。

冬の間暇だった分がいっぺんに来ている感じでしょうか。

さて、パンク修理の際、ただチューブの穴を塞げば修理完了と言うわけではありません。

ちゃんと原因となった物を見つけ、取り除かなければ、またパンクを繰り返してしまいます。

判りやすいのはタイヤに刺さった異物ですね。抜けば良いだけです。

ところが……、見つけるのがまた意外と難しかったりします。

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例えばコレ。丸で囲んだ部分に小さい針金が刺さっています。眼だけでは見つけられず、触ってみてようやく発見しました。

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次はこちら。外側から見たタイヤです。ではここで問題です。

写真のどこかに異物で開いた小さな穴あります。それはどこでしょうか?

正解は――、

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ここです。ほぼ真ん中。うっかり写真を撮る時にうっかりど真ん中で撮影してしまいました。

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タイヤを捩じってみると、中に異物がまだ残っていました。

タイヤに埋没してしまっていて、内側からは判りません。体重がかかるとタイヤから露出する性質の悪いやつです。

チューブに空いた穴の位置から見当を付けなかったら、見逃していました。

大きなものだったらすぐ見つけられますが、小さなものだと本当に苦労します。

やっぱりパンク修理は難しいです。

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