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2014年7月

2014年7月31日 (木)

MIYATA ランドナー 納車

MIYATA ランドナー君、本日納車しました。

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全体をイエローで統一し、バーテープ、ブレーキアウター、サドルの一部に黒いアクセントを加えることにより、いい感じ仕上がったと思います。各パーツは出来る限りオリジナルを使用しています。

参考までにレストア前、

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全然違いますね。ここまで変わるんだって自分でも驚いております。

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リア側は部品が全て交換されています。シルバーで統一してみました。タイヤは重量はありますが、耐久性を重視した物に交換しました。

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ハンドル側です。バーテープの色や、ブレーキアウターの色はオーナーと相談して決めました。アウターもイエローという案もありましたね。

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サドルはMTB用のコンフォートタイプです。オーナーがオークションで手に入れてくれました。びっくりするぐらい違和感ないです。

カンチブレーキの調整はかなり難航していました。ブレーキをかけた時になる『ギー!!』という音鳴りがなかなか収まりませんでした。

カンチブレーキではよくある現象ですが、調整を繰り返すことで、なんとか音鳴りを消せました。でも、また急に鳴り出すことがあるから怖いんだよな~。まぁ、鳴り出したらまたがんばります。

  

レストアを始めて約一ヶ月かかりましたが、なんとか7月中にお渡しできて良かったです。

時間がかかった理由は、分解して塗装のために一時返却したり、注文した部品待ってたり、出張修理の空き時間に進めていたりとか色々ありますが、一番の原因は普段の仕事とは勝手が違うため、僕自身が不慣れだったのが大きかったと思います。不甲斐ない。

この自転車はいわゆるオールドパーツが使われており、部品が手に入らないところをオーナーに助けていただいたり、ランドナーの特殊なタイヤサイズなども初めて知ることが出来たり、予期せぬトラブル発生などと普段とは違う刺激や、冷や汗をかく経験を得られました。大変勉強になりました。

この機会をくださり、愛車を預けてくれたオーナーには、とても感謝しております。

またこの自転車で、あらゆる景色を見に、共に駆け巡ってください。

2014年7月30日 (水)

MIYATA ランドナー 変速

ランドナーのレストアまだやっています。

カンチブレーキの調整がやっと上手くいったと思ったら、今度は変速に振り回されてました。

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変速の調子がいまいち……。

不調の原因を一つ一つ調べて、やっと原因が判明しました。

新たに取りつけたIRDのボスフリーに原因があるみたいです。

試しにシマノのボスフリーを取り付けてみると問題なく変速できました。

シマノとIRD、2つのボスフリーを比べてみると、間隔が微妙に違うし、歯の形も全然違いました。

昔からシマノのシフターは同じシマノ製としか基本的に互換性はないと言われてきましたが、このボスフリーも完全な互換性はなかったようです。

ですが一概にまったくダメとは断言はできません。今回の組み合わせでは上手くいきませんでしたが、組み合わせによっては上手くいくのかもしれません。結局は、付けてみないと判らないですね。

今回のシフターはWレバーを使用しているので、残念ながらインデックスでは使えませんでしたが、フリクションなら問題なく使えます。

Wレバーを使っているのなら、使えないという事態は回避できますよ。

2014年7月29日 (火)

前照灯と補助灯

さてタイトルテーマの前に、自転車のライトは大きく分けて2種類あることを説明したいと思います。

まず1つ目。

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このタイプは自転車から電力を供給する『ダイナモ式』と呼ばれています。同じ仲間で暗くなると自動で点灯するオートライトがあります。ママチャリの形をした自転車には標準装備されています。

次に2つ目。

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このタイプは電力を自転車からではなく電池で動くため『バッテリー式』と呼ばれます。主にハンドルに取り付けます。スポーツ車や折り畳みの自転車向けに作られています。

 

今回スポットを当てるのは『バッテリー式』の方です。

このタイプの物は、色々なメーカーからたくさんの種類が販売されており、値段もピンキリです。

たくさんの種類がありますが、大きく分けるとタイトルにある『前照灯』『補助灯』の2種類になります。

前照灯とは、そのライトだけで十分の灯りが得られるため、夜間走行時に装着する物。

対して補助灯とは、そのライトだけでは十分な灯りが得られないため、夜間走行時には、前照灯の補助として装着し、自分の存在を他人により良く認識させる物となります。

つまり補助灯は、それ単体では使うことはできません。前照灯の灯りだけでは不十分に感じた場合にのみ、補助の灯りとして使用するのが条件になります。

自転車のライトの光量はカンデラという単位で表せられます。400カンデラ以上が前照灯として使えます。400カンデラ以下の物が補助灯になるのですが、補助灯は100カンデラ以下の物とかも普通にあります。

100カンデラ以下では、自分の存在を相手に知らせることは出来ますが、視界は暗いままです。

問題なのはこの事実、一般的にはあまり知られていない事です。

前照灯は安価な物でも、2,000円以上します。それに対し補助灯は1,000円以下で売ってたりします。

何も知らない人は安い方を買います。多分、僕もそうします。結果、補助灯で夜間走っている人がたくさん増えました。

それではダメなので、レジに持っていく前にパッケージをよく見てください。

必ず、このライトは前照灯として使えるかどうか書いてあります。補助灯の場合『このライトは補助灯です。前照灯としては使えません』と書いてあります。何も書いてなければ、間違いなく前照灯ではありません。

ちなみに前照灯と補助灯の違い、認知度が低いせいか販売している店員も知らなかったりします。

今日買い物に行ったとあるお店では、ライトの売り場にカラフルな補助灯がずらーっと並んでいました。さも前照灯であるかのようにアピールしています。値段が安すぎたので、気になってパッケージを見てみました。ちゃんと補助灯って書いてあります。

さすがに騙す気で売っているわけではないと思うので、単に知らないのだと思います。もしかしたら、売るときにちゃんと補助灯ですって説明しているのかもしれません。

皆さんも買うときには、間違わないようにしてください。

最後にお願いです。たまーに前照灯を点滅モードで使用している人を見かけます。点滅モードは前照灯を補助灯として使用する場合のみ使えるものなので、前照灯として使う場合は常時点灯モードにしてください。前が見えずらいので危険です。

 

 

2014年7月27日 (日)

営業時間

射水市での夜間作業。

パンク修理です。

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タイヤの内側に貫通した針金?を発見しました。

犯人が見つかるとほっとします。自然に抜けてしまう事もあるため見つからない事も多々あります。ただ、見つからないと本当に抜けたのか不安になってしまい、自分が納得するまで探し続けてしまいます。

作業を開始したのは営業時間外の20時過ぎでしたが、依頼を受けたのはまだ営業時間内だったので、問題ありません。

営業時間内の依頼であれば、出来る限り当日中にお伺いします。

お酒を飲んでいなければ、一応営業時間外でも対応は可能ですが、あまりに遅い時間帯だと、ご近所の迷惑になりますのでお断りさせていただいております。

2014年7月26日 (土)

MIYATA ランドナー 仕様変更

今日は暑い一日でした。午前中の気温は富山が日本一だったそうです。

今回はギア比の仕様変更を行いました。

今まで使っていたのがこちら、

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14-24Tのボスフリーです。昔はディレイラーのキャパシティも少なく、これが一般的だったそうですね。

オーナーも年を重ねられ、人として味のあるご年齢にさしかかられています。

現状のギア比では、上りがかなり辛いそうです。

ならばと、できる限り軽くしてみようと思い、こんな物を用意してみました。

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シマノ製ボスフリーでメガレンジと言います。14-34Tでローギアの歯数が10増えます。これならいけるだろうと、とり付けてみました。

ところが、――なんていうか全体的に浮いてる? 色合い的にバランス悪くない? というのが正直な感想。

オーナーも1速が34T、次の2速が24Tという極端な差が気になるようでした。

しかし、シマノ製ボスフリーは、このメガレンジとママチャリによく使われている物の2種類しか、現在は作られていません。多分。

どうしようかな~っと、色々探しているとこんなのを見つけました。

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IRD製ディファイアントフリーホイールと言います。歯数は14-34Tとメガレンジと同じ。1速と2速の間の極端な差もバランス良くなっていますし、見た目が綺麗ですね。

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オーナーと相談してこれを使うことに決定。せっかくなんで2つを比較してみました。

触った感じは、ラチェット音がシマノ製に比べて静かでなめらかな感じですね。厚さは微妙ですがIRD製の方が薄いです。取り付け工具は、シマノのボスフリー抜きがそのまま使えます。

2014/7/30追記 この文は、IRDのボスフリーと、シマノのシフターとの互換性を保証するものではありません。ご了承ください。

ギアの歯数が増えたので、当然キャパシティも増えています。現状のデイレイラーでは全然キャパシティが足りていないので、シマノのMTB用リアディレイラーの『ALTUS』に換装します。

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ALTUSは7~8速専用ですが。ちゃんと調整すれば6速でも問題なく使えます。

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取り付け完了です。シルバーで統一出来たことで、安ぽさが消えました。かっこいいと思います。

写真には写っていませんが残りの部分も取り付け完了しています。ワイヤーもちゃんとシリコン系でグリスアップしていますよ。

後は、新しいタイヤに履き替えて、ちょっと苦手なカンチブレーキの調整、バーテープを巻けば、オーナーにお渡しできます。

ブログもあと一回くらいで終わらせたいと思います。

2014年7月25日 (金)

MIYATA ランドナー 問題点②

大分間が開いてしまいましたが、MIYATAランドナーのレストアはちゃんと進めています。

実はほとんど終わっていたりします。

目途が付いてからの方が、長々書くよりは良いかと思い、記事にしていませんでした。

さて問題点です。こちらの自転車、前輪ハブ、BBといった駆動部分が完全にダメになっていました。

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後輪ハブだけはかろうじて無事でした。

前輪は、ハブ本体の玉受けには目に見える分には、傷も編摩耗もありません。玉押しがダメです。虫食いになっています。交換が必要です。

BBはワンもシャフト芯もダメです。全交換必須。こちらはカートリッジBBに換装することで問題解決。

大問題はハブの玉押しでした。当初は、まぁなんとかなるだろうと軽く考えていましたが、

いざ探し始めると、まったく見つかりません。使われているハブは『サンシン』というメーカーのハブです。会社は残念ながらもうありません。よって一般流通では手に入らない。どこかにないかと探し回ったけど見つかりません。

あぁもう無理。ハブごと交換しかないかと匙を投げ始めていたところ、

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自転車のオーナーが、オークションで見つけてくれました。

『サンシン』のスモールハブ。形は違いますが、玉押しは共通なはず。分解して使うことにしました。

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必要部分を取り出します。

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グリスをこれでもかと詰めて、

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無事に修理できました。ハブに目に見えない細かい傷があるのか、回転に若干の抵抗を感じますが許容範囲でしょう。

オーナー、部品を見つけていただき、ありがとうございました。







2014年7月22日 (火)

縁の下の力持ち

縁の下の力持ち。

という訳で今回は、普段は見えないけど無くてはならない大事な部品を紹介します。

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こちらになります。この部品の名称は、リムテープまたはリムフラップなどと呼ばれています。

金属の車輪にはほぼ使われています。プラスチックの車輪には使われていません。

どこに使われているのかと言いますと、

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車輪の外周に使われています。左側が装着前。右側が装着後になります。

では、何のために付いているのか?

装着前の写真を見ていただくと、等間隔で丸い物が付いているのが判ると思います。

この丸い部品からチューブを守るために、写真右側のようにしてリムテープは使われています。

無いとチューブが傷ついてしまいパンクします。

見えないけど無くてはならない大事な物。まさしく、縁の下の力持ちです。

ところでこのリムテープ、使い始めの頃は柔らかいゴムなのですが、年月とともに劣化していき、

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写真のように穴が開いたり、途中で切れたりします。こうなったら交換するしかありません。

ちなみに見えない部品だからか、安い自転車には酷く劣悪な物が付いている場合があります。

ただ困ったことに、これを交換するには多くの場合車輪を完全に外す必要があります。

普通にやったら工賃だけで1,000~2,000円ぐらいかかると思います。

そのため当店では、リムテープだけの交換ができるだけ発生しないように、必ずチューブ交換になった際には、リムテープの状態を確認します。そして、少しでも劣化しているようであれば、チューブと一緒に交換しちゃいます。

そうすることで、工賃はチューブ交換のついでなので無料。+100円(部品代)で交換できます。(タイヤ・チューブ交換の場合はセットに含まれています)

これは気の利いた自転車屋さんなら、ちゃんと教えてくれて一緒に交換してくれます。

ただ、気の利かない自転車屋さんは、チェックせずスルーします。要注意です。

チューブ交換になった際には、もし何も言われなかったら、お客さんから聞いてみた方が良いと思います。

※ 当店では、リムテープの交換だけでも、貼りつけるタイプのリムテープを使用することで、安く修理することができます。

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射水市まで修理に行って来ました。写真は新湊大橋です。仕事で何回か利用しましたが、高いところが苦手なんで、恐々通っています。

2014年7月20日 (日)

空気の入れ過ぎに注意

富山市まで出張しました。

基本エリアは高岡市周辺ですが、富山市でもご依頼は受け付けております。

空気を入れた時に、『パン』と音がしたそうです。

嫌な予感を感じつつ、チューブを引っ張り出してみました。

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やはりチューブが破裂しています。ここまで大きく裂けているとパンク修理は不可能です。

仮に修理出来たとしても、時間が経つと穴が広がって、結局またパンクしてしまいます。

この場合は、チューブを交換した方が結果的に安く済みます。

破裂した原因は、空気の入れ過ぎか、もしくは逆に普段から空気を入れていなかったせいで、チューブの一部分がサンドイッチのように重なってしまい、その部分に負荷がかかったため破裂した可能性が考えられます。

後者は普段から空気を入れていれば防げます。

前者の場合は、加減しましょうとしか言えません。カチカチにするのではなくて、少し凹むくらいが丁度いいですね。

お客様から差し入れをいただきました。

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炭酸コーヒー。存在は知っていました。

店主は変わった飲み物は大好きですが、これを飲むのは初めてでした。

味は、……まぁ色んな嗜好があっていいなと思います。

2014年7月18日 (金)

たまにある修理

自転車だけでなく、こんな修理もしています。

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一輪車のパンク修理です。半年に一回あるかないかのレア修理です。

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自転車と同じように、チューブを引っ張り出して修理します。

一輪車のパンクは、自転車と違って空気圧不足が原因ということは、まず無いと思っています。

考えられるとしたら、異物が刺さったか、バルブの虫ゴムの劣化が主な原因でしょう。

今回のケースはチューブを調べてもパンク穴は見つかりませんでした。虫ゴムが少し破けていたので、おそらくそれが原因だと思います。

虫ゴムの破け具合が微妙だったので、今回は虫ゴムを交換して、しばらく様子をみてもらうことになりました。

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唐突ですが看板犬です。ペアルックに着替えました。

2014年7月17日 (木)

自転車の安全性

少し真面目な話をしたいと思います。

始めにお伝えさせていただきます。

当店では、安全性に問題がある自転車は修理をお断りします。

安全性に問題がある自転車とはどういったものか? 例えば、ブレーキが利かない、ぶつけて変形した、違法な改造を施したもの等が対象になります。

そういった対象になる自転車のパンクを直してくれと言われたら、お断りします。

勿論、問題がある部分を直してほしいという依頼なら、全力でやらせていただきます。

問題部分を直した上で、パンクを直します。

ところが仮に、問題部分を直さず、パンクだけ直してほしいと言われたら……、

それはお断りします。その場で回れ右して帰ります。二度と来ません。二度と来ないと宣言します。問題部分を直すという依頼のみ受け付けます。

この考えに反感を持たれる方もいらっしゃると思います。

『サービスが悪い』 『あそこの店主は何様だ』 なんと思われようと結構です。

これはお客様を守るためと、僕自身を守るために変える気はありません。

僕自身を守るというのは、僕が手を入れた自転車で事故にあってほしくないからです。考えるだけでぞっとします。

お客様を守るというのはそのままの意味ですね。

安全に問題のある自転車が、安全なはずがありません。

「今まで平気だったんだから、これからも平気」と過去に言われたことがあります。

この人は予知能力でもあるのか? と思いました。事故というものは予測出来ません。出来るのは事故にあう確率を減らすことだけです。この人は事故にあう確率を大幅に上げていることに気づいていません。

さらに、自分自身の身だけでは済まない場合もあります。

このようなケースがあります。

ブレーキが利かない自転車に乗車中、子供が死角から飛び出して来ました。ブレーキを反射的に握ります。がしかし、ブレーキが利かないんだから当然止まれません。減速できずに衝突しました。

子供の体というのは、とても脆いです。このスピードで? って速度でも大事故に繋がります。

結果、子供は死亡、もしくは重度の障害が残りました。

加害者は責任を取らねばなりません。具体的な金額にしましょう。

間違いなく、億単位の賠償金が発生します。

それだけではありません。加害者は一生、被害者の家族から許されないと思います。

これは冗談ではなく、現実に起こり得る出来事です。

こういった理由から、当店では修理をお断りしています。意地悪で断ってる訳ではないのです。

2014年7月16日 (水)

タイヤの寿命

タイヤの寿命っていつ? と質問されたことがあります。お答えしましょう。

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高岡市での作業。パンク修理のご依頼でした。

タイヤの外側のゴムが完全に擦り減ってしまい、内側の部分が見えています。今回とうとうタイヤ自体に穴が開いてしまいました。

ここまでくると、中身のチューブが保護できなくなるため、パンク修理ではなくタイヤ・チューブ交換になります。

こんな状態になるのが、タイヤの寿命です。

素晴らしいと思います。ここまで使い切るには普段からこまめに空気を入れて管理していないと、絶対にここまでは使い切れないです。その証拠にタイヤの内側とチューブがとても綺麗な状態でした。

ちなみに空気を入れていないとこうなります。

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別件のお仕事でパンク修理です。

黒いのはチューブのカスです。このタイヤは本来内側がオレンジ色なんですが、サイドが黒く変色しています。こうなったのは、チューブが擦れてタイヤの内側を削り、チューブ自身も削れてしまったからです。

これこそが空気圧不足です。本来膨らんだチューブが隙間なくタイヤに収まっているはずなのに、空気が入っていないとタイヤとチューブの間に隙間が出来てしまい、チューブが動いてしまいます。そのままの状態で、自転車に乗り続けると写真のようになってしまいます。

このような乗り方を続けていると、間違いなく寿命を迎える前に交換になってしまいますよ。

身に覚えのある方は、すぐに空気を入れましょう。一ヶ月に一度でもいいので空気を入れる習慣を身につけてください。

2014年7月14日 (月)

自転車のデザイン

デザイン重視な自転車ってどうなんでしょう?

見る分には、かっこいいですけど……、機能面を犠牲にするのはどうなのかと正直思います。

実際あった出来事で、フロントディレイラー(変速する機械のこと)の取り付け位置が、かなり間違っていたので正しい位置に直したことがあります。

すると、通常は接触しないはずの部品同士が擦れあって、直す前より悪化。結局元に戻したことがありました。

変速性能を犠牲にして、デザインの良さをとる。僕は変速性能をとってくれた方が、個人的には乗っていて安心しますけど。ダメなんですかね。

また、修理する側の人間としては一番頭を悩ませるのが部品の確保です。デザインを重視するあまり汎用性のない、ニッチな部品を使ってたりします。

部品を手に入れるため製造元に問い合わせたりするのですが、頭痛が増えるような返事をされたりもします。

最悪、依頼されたとしても、部品が手に入らず修理が出来ないかもしれません。

最終手段として、汎用性のある部品に丸々換装することで修理が可能になったりもします。そうすることで、部品が数段階はグレードアップ、次回の修理も容易、自転車が生まれ変わったように感じられます。

もう良いことずくめですね。――がしかし、かかる費用は、……多分自転車がもう一台買えると思います。

2014年7月13日 (日)

自転車を販売する責任

高岡市にある学生寮にお伺いしました。

タイヤ交換という事で出張したのですが、そこで愕然とする出来事に遭遇しました。

まず、後輪のタイヤ交換をするためには、ブレーキワイヤーを外すのですが、その時に違和感を感じました。

なんか、ワイヤーが『細い』気がする……。触ってみるとやっぱり『細い。』

これはおかしいと思い。ブレーキワイヤーを外してみました。

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自転車に少しでも詳しい方なら判ると思います。付いていたのはブレーキワイヤーではなく、ブレーキワイヤーよりも細く強度が劣る『シフトワイヤー』が付いていたのです。

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左側が間違って付けられていた『シフトワイヤー』で右側が本来取り付けられている『ブレーキワイヤー』になります。写真でも太さが違うのが判ると思います。先端に付いている『タイコ』と呼ばれる部分は全然違います。

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ブレーキレバーに取りつけた写真です。シフトワイヤーは穴に入ってはいますが隙間だらけです。ブレーキワイヤーの方は隙間なく綺麗に収まっています。

真っ先に疑ったのは、誰かしらの修理ミスでした。すぐに、お客様に後輪ブレーキをどこかで修理したのかを尋ねました。

答えは『どこにも修理には出していない』とのことでした。つまり新車の状態から間違っていたことになります。

次に尋ねたのは、どこで購入したのかでした。

――ネットの通販だそうです。

……はっきり言います。この自転車を組み立てた奴は、自転車について何も知らない馬鹿野郎です。

なんで部品を間違えたのか? たまたまブレーキワイヤーが無かったのか? そもそも間違いだと思っていないのか? 理由なんかどっちでもいいです。どちらにしても素人なのは間違いないです。

強度の足りていないシフトワイヤーをブレーキワイヤーに使うなんて、人命を軽視しているとしか思えません。

話を戻します。

ブレーキに異常が見つかった以上、申し訳ないですが、僕はこの自転車のタイヤを交換してあげることはできません。交換するのならブレーキを先に修理させていただきますとお客様に伝えました。

走行に問題がある自転車、又は違法改造車は、絶対に修理しないというのが店主の考えだからです。

この自転車は、販売した業者に報告して責任を取らせた方が良いとお客様には伝えました。ところが、お客様は学生で自転車は通学に使っている。時間がかかると困るそうです。

結局、ブレーキを修理してタイヤ交換することになりました。費用はお客様が全額負担していただきました。

お客様は可哀そうですし、販売業者は腹立たしい、とても後味の悪い修理になってしまいました。

通販を全て否定するわけではありませんが、ネットで販売されている自転車は、このような業者が数多くいるという事を覚えておいてください。

2014年7月10日 (木)

こんな修理もしています。

台風が近づいているせいか風が強い一日でした。

今回は自転車ではなく、少し変わった修理をご紹介します。

お伺いしたのは、とある『保育園』です。

保育園? 一見、自転車屋さんとは関係が結びつかない場所ですが、実は保育園ではこんな乗り物が使われています。

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『避難車』と言うそうです。避難車と言うくらいですから、園児たちを乗せて移動する乗り物なんでしょう。

写真の中心に写っている大きなタイヤ。実はこれ自転車と同じタイヤが使われています。だからタイヤの部分なら、自転車屋さんに修理ができるんですね。

もう一台あります。

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こちらの避難車のタイヤは自転車用ではありませんでした。調べたところ、これと同じタイヤが使われているのは、

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一輪車と同じタイヤが使われているんです。こちらも自転車ではありませんが、タイヤ部分なら修理は可能です。

今回は見積もりのためにお伺いしました。修理は見積もりのGOサインが出たら始めていきます。

2014年7月 7日 (月)

あやしい人じゃないですよ。

高岡市伏木でのお仕事。

パンク修理です。

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暗いです。車に照明を積んでいるので夜でも作業が可能です。

それでも視界が悪いので、昼間よりも作業時間がかかります。

作業していると通行人の注目を独り占めです。

あいさつすると無視されました。……あやしい人じゃないんです。

2014年7月 6日 (日)

MIYATA ランドナー 問題点

パーツの洗浄が終了しました。

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右が洗浄前、左が洗浄後になります。

これで、全パーツの状態が把握出来ました。洗浄することでパーツの状態が見えてきます。やはりいくつかのパーツは交換が必要でした。

BBは全交換必須、前輪ハブにも異状あり、場合によってはリアディレイラーも交換する必要がでてきました。

必要パーツを注文するので、こちらは少し中休みに入ります。



2014年7月 5日 (土)

MIYATA ランドナー クランク

天気が悪く出張修理の方がひまだったので、レストア作業が進みました。

今回は、クランクの洗浄です。

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洗浄前です。まずは分解して、作業しやすくします。

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それでは、ひたすら磨いていきます。

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ここまで綺麗になりました。まあまあ綺麗になったと思います。

再び組み立てていきます。

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ボルトにはグリスをしっかりと塗っておきます。これは、また分解する時に、ボルトが固着して分解できなくなってしまうのを防ぐために行う大事な処置です。

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組み立てました。無事に、元に戻せました。

自転車に限らず、物を分解するときには写真や動画を撮りながらする事をオススメします。組み立てが判らなくなった場合、参考になりますよ。

また、同じ部品に見えても、微妙に大きさが違うこともあるので注意が必要です。

ちなみに撮影は屋外ですが、分解・組み立ては屋内でやっています。小さい部品が多いので、屋外は危険すぎますから。

2014年7月 3日 (木)

MIYATA ランドナー ホイール

手始めにこちらのホイールを分解洗浄します。

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お世辞にも綺麗とは言えません。ハブには、埃や泥が固まり粘土状になってこびりついています。リムには赤と青色の何かが付着? 多分カラースプレーだと思います。

使えるパーツは出来る限り再利用していくので、綺麗にしていきます。

そして、約半日の格闘の末。

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ここまでの状態まで持っていきました。アップで見ると、首をひねる出来ではありますが、遠めなら、まぁ許容範囲かなと思います。

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とりあえずの仮組みです。天気の悪い日にでも仕上げていきます。

ところで、ランドナーのホイールってなんで26インチのWOリムなんでしょうか。26のWOってシティタイプとしてはタイヤの選択肢は幅広くありますが、スポーツ自転車としては、タイヤの選択肢が少なすぎると思います。

この自転車も、依頼を受けた当初はホイールを700か26HEに変えるということも考えていたのですが、フレームとのクリアランス、ブレーキのキャパシティの関係上、どちらも難しかったので断念しています。

もしかしたら、輪行を行いロングライドを楽しむという性質上、タイヤトラブルが起こってもすぐ修理ができるように、タイヤの入手が容易な一番普及しているサイズを採用しているんでしょうかね。

2014年7月 2日 (水)

MIYATA ランドナー 戻ってきました

塗装のために、一旦オーナーの元へ戻したランドナー君が再び戻ってきました。

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フロントフォークを含め、全身イエローになりました。ちなみに元の色はこちら、

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組み上げたら、かなり印象が変わりそうですね。こちらの塗装は、オーナーの人脈で、自動車の塗装を請け負っている会社にお願いしたそうです。

正直、戻ってくるまでにもう少し時間がかかると思っていたので、準備が進んでいません。各パーツの点検、洗浄を始めていきたいと思います。

関係ないですけど、

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美容院に行って来ました。こころなし、笑顔で写っております。

2014年7月 1日 (火)

失敗談

書くべきか、迷う所ではありますが……、人間失敗してなんぼという訳で、反省をこめて書かせていただきます。

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パンク修理失敗しました。パッチを三回貼って、三回とも剥がれてしまいました。さすがに三回も同じところをやすり掛けすると、チューブがボロボロになってしまいます。

低品質なチューブだと、油分が多いせいでパッチが剥がれやすいということはありますが、今回のチューブは、自分自身が交換用チューブに使っている信頼のおけるメーカーの物でした。チューブに原因があるとは考えずらい。

あれこれと原因を探った結果。でた結論はおそらくコレ。

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チューブにパッチを貼りつける接着剤。正確には加硫剤といって、チューブを溶かして、そこにパッチを圧着するために使うものです。

始めにお伝えしなければいけませんが、今回の失敗は、全責任が僕自身にあります。製品にはなんら問題はありません。ですので、製造メーカーなどは、隠させていただきました。

この加硫剤、修理のたびに何度も蓋を開け閉めしていると、どんどん接着力が弱まっていきます。なので、当店ではタイミングを見計らって、全部を使い切る前に破棄。新しい物を使用しています。

今回の原因は、おそらく破棄のタイミングを見誤ったことだと思います。

同じチューブで、新しい加硫剤を使って修理を行ったところ問題なく修理が行えました。

よって、今回はこのように結論付けさせていただきます。

大問題だったのは、お客様を待たせすぎたことです。三回も修理失敗して、挙句の果てにはチューブ交換。本当に申し訳ない。猛省します。

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