本日は午後から富山市まで出張修理に行って来ました。
片道30kmの道のり。出張料だけでそれなりのお値段です。
自転車2台のパンク修理。電話口ではタイヤがもうダメかもしれないということでした。
お伺いして拝見したところ、1台目は前輪がパンク。後輪のタイヤは要交換。2台目も後輪タイヤが要交換。それと、2台とも前ブレーキシューの交換が必要という状態でした。

削れて溝が無くなってしまったブレーキシューです。この状態で使い続けると、ブレーキの利きは悪いですし、そのうち台座の金属が露出して車輪を削り始めます。そうなる前に交換してしまいましょう。
そして問題なのはタイヤです。

サイドが破けてカーカス(下地部分)とドレッド(ゴムの部分)が完全に剥離していました。
もう一つのタイヤもここまで酷くはなかったですが1~2歩手前といったところでした。遅かれ早かれこうなっていたと思います。
このタイヤは当ブログでよく登場する『パンクしにくいタイヤ』です。このタイヤは僕が今まで見てきた所見ですと、サイド部分が非常に脆いように感じています。
それを踏まえて今回のケースを考えてみたいと思います。まず良くなかったのが空気の入れ過ぎです。
タイヤを触ってみてビックリしました。異常なまでに空気が入れてあってパンパンに膨れ上がっていました。この状態では空気に押されて内側からの圧力がすごいことになります。どんな状態か体感してみるとしたら、口の中に空気をめいいっぱい吸い込んで口を閉じてみてください。そんな感じです。
そこにサイドが弱いタイヤを使用していたら、ひび割れが発生し、それがどんどん広がっていきます。前輪タイヤはなんとか耐えていましたが、後輪タイヤは使用者の体重も乗っかるため圧力が増えて耐えきれず、結果こうなってしまったのでしょう。
お客様には空気の入れ過ぎ、バーストの危険性もあることを注意し、タイヤは新しいものに交換して修理完了です。
空気は入れないのはダメですが、入れ過ぎもダメです。どちらもタイヤの寿命を短くしてしまいます。タイヤを触って少し凹む程度が良い感じになります。
空気圧管理大事です。
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