レストア

2014年9月13日 (土)

ランドナーのオーナー様より

以前、レストアしたランドナーのオーナー様より、お便りをいただきました。折角なので、ご紹介させていただこうと思います。

http://zitensyaya.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/miyata-1799.html ←レストアの記事です。

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高岡市にある三千坊山に登ってきたそうです。写真は展望台での記念撮影。

素人目線ですが、青空にかかる白い雲に森林の緑が調和し、黄色いフレームが全体の色彩をバランス良く彩り、とても美しく撮れていると思います。

僕は知ったかぶって、何をほざいているんでしょうね。本当に恥ずかしい限りです。

話を戻し、三千坊山は標高264mの高岡市では2番目に高い山だそうです。

誠に失礼ながら、オーナーはそれなりにダンディなお年頃ですが、陸川を駆け回る、年齢を超越したアクティブな姿勢にはいつも驚かせられます。

僕もこんなふうに年を重ねられたらと思いますね。

オーナー様、お便りありがとうございました。

ちなみに、高岡市で一番標高が高い山は二上山(274m)だそうですよ。

2014年8月18日 (月)

ランドナー 後日談

先日の事ですが、以前レストアさせていただいたランドナーのオーナーに誘っていただいて、バーベキューにお邪魔させていただきました。

ランドナーレストア記事http://zitensyaya.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/miyata-1799.html

仕事の合間にお邪魔させていただいたので、お酒は飲めませんでしたが、料理はおいしくいただきました。

誘っていただいてありがとうございました。

その後、タイミング良く注文していたセンタースタンドが届いていたため、ランドナーに取り付けました。

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クランクに隠れてまったく見えませんがセンタースタンドが取り付けられています。

さらに納車時には無かった、オーナーこだわりのステッカーが追加されていました。

改めてみると、かっこいいですね。僕には少しサイズが小さかったですが、乗り心地もとても良かったです。

僕はMTBは持っていますが、ドロップハンドルの自転車を実は所持していません。

ドロップハンドルの自転車をいじっていると、自分用に欲しくなってきますね。

まぁ今は、まだ持ってない工具を導入する方にお金を使う必要があるので、まだ先の話になりそうです。無念。

ランドナーの記事は今回で終わりと見せかけて、実はネタがもう一つあります。近いうちに番外編として紹介しようと思っています。

 

2014年7月31日 (木)

MIYATA ランドナー 納車

MIYATA ランドナー君、本日納車しました。

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全体をイエローで統一し、バーテープ、ブレーキアウター、サドルの一部に黒いアクセントを加えることにより、いい感じ仕上がったと思います。各パーツは出来る限りオリジナルを使用しています。

参考までにレストア前、

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全然違いますね。ここまで変わるんだって自分でも驚いております。

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リア側は部品が全て交換されています。シルバーで統一してみました。タイヤは重量はありますが、耐久性を重視した物に交換しました。

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ハンドル側です。バーテープの色や、ブレーキアウターの色はオーナーと相談して決めました。アウターもイエローという案もありましたね。

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サドルはMTB用のコンフォートタイプです。オーナーがオークションで手に入れてくれました。びっくりするぐらい違和感ないです。

カンチブレーキの調整はかなり難航していました。ブレーキをかけた時になる『ギー!!』という音鳴りがなかなか収まりませんでした。

カンチブレーキではよくある現象ですが、調整を繰り返すことで、なんとか音鳴りを消せました。でも、また急に鳴り出すことがあるから怖いんだよな~。まぁ、鳴り出したらまたがんばります。

  

レストアを始めて約一ヶ月かかりましたが、なんとか7月中にお渡しできて良かったです。

時間がかかった理由は、分解して塗装のために一時返却したり、注文した部品待ってたり、出張修理の空き時間に進めていたりとか色々ありますが、一番の原因は普段の仕事とは勝手が違うため、僕自身が不慣れだったのが大きかったと思います。不甲斐ない。

この自転車はいわゆるオールドパーツが使われており、部品が手に入らないところをオーナーに助けていただいたり、ランドナーの特殊なタイヤサイズなども初めて知ることが出来たり、予期せぬトラブル発生などと普段とは違う刺激や、冷や汗をかく経験を得られました。大変勉強になりました。

この機会をくださり、愛車を預けてくれたオーナーには、とても感謝しております。

またこの自転車で、あらゆる景色を見に、共に駆け巡ってください。

2014年7月30日 (水)

MIYATA ランドナー 変速

ランドナーのレストアまだやっています。

カンチブレーキの調整がやっと上手くいったと思ったら、今度は変速に振り回されてました。

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変速の調子がいまいち……。

不調の原因を一つ一つ調べて、やっと原因が判明しました。

新たに取りつけたIRDのボスフリーに原因があるみたいです。

試しにシマノのボスフリーを取り付けてみると問題なく変速できました。

シマノとIRD、2つのボスフリーを比べてみると、間隔が微妙に違うし、歯の形も全然違いました。

昔からシマノのシフターは同じシマノ製としか基本的に互換性はないと言われてきましたが、このボスフリーも完全な互換性はなかったようです。

ですが一概にまったくダメとは断言はできません。今回の組み合わせでは上手くいきませんでしたが、組み合わせによっては上手くいくのかもしれません。結局は、付けてみないと判らないですね。

今回のシフターはWレバーを使用しているので、残念ながらインデックスでは使えませんでしたが、フリクションなら問題なく使えます。

Wレバーを使っているのなら、使えないという事態は回避できますよ。

2014年7月26日 (土)

MIYATA ランドナー 仕様変更

今日は暑い一日でした。午前中の気温は富山が日本一だったそうです。

今回はギア比の仕様変更を行いました。

今まで使っていたのがこちら、

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14-24Tのボスフリーです。昔はディレイラーのキャパシティも少なく、これが一般的だったそうですね。

オーナーも年を重ねられ、人として味のあるご年齢にさしかかられています。

現状のギア比では、上りがかなり辛いそうです。

ならばと、できる限り軽くしてみようと思い、こんな物を用意してみました。

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シマノ製ボスフリーでメガレンジと言います。14-34Tでローギアの歯数が10増えます。これならいけるだろうと、とり付けてみました。

ところが、――なんていうか全体的に浮いてる? 色合い的にバランス悪くない? というのが正直な感想。

オーナーも1速が34T、次の2速が24Tという極端な差が気になるようでした。

しかし、シマノ製ボスフリーは、このメガレンジとママチャリによく使われている物の2種類しか、現在は作られていません。多分。

どうしようかな~っと、色々探しているとこんなのを見つけました。

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IRD製ディファイアントフリーホイールと言います。歯数は14-34Tとメガレンジと同じ。1速と2速の間の極端な差もバランス良くなっていますし、見た目が綺麗ですね。

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オーナーと相談してこれを使うことに決定。せっかくなんで2つを比較してみました。

触った感じは、ラチェット音がシマノ製に比べて静かでなめらかな感じですね。厚さは微妙ですがIRD製の方が薄いです。取り付け工具は、シマノのボスフリー抜きがそのまま使えます。

2014/7/30追記 この文は、IRDのボスフリーと、シマノのシフターとの互換性を保証するものではありません。ご了承ください。

ギアの歯数が増えたので、当然キャパシティも増えています。現状のデイレイラーでは全然キャパシティが足りていないので、シマノのMTB用リアディレイラーの『ALTUS』に換装します。

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ALTUSは7~8速専用ですが。ちゃんと調整すれば6速でも問題なく使えます。

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取り付け完了です。シルバーで統一出来たことで、安ぽさが消えました。かっこいいと思います。

写真には写っていませんが残りの部分も取り付け完了しています。ワイヤーもちゃんとシリコン系でグリスアップしていますよ。

後は、新しいタイヤに履き替えて、ちょっと苦手なカンチブレーキの調整、バーテープを巻けば、オーナーにお渡しできます。

ブログもあと一回くらいで終わらせたいと思います。

2014年7月25日 (金)

MIYATA ランドナー 問題点②

大分間が開いてしまいましたが、MIYATAランドナーのレストアはちゃんと進めています。

実はほとんど終わっていたりします。

目途が付いてからの方が、長々書くよりは良いかと思い、記事にしていませんでした。

さて問題点です。こちらの自転車、前輪ハブ、BBといった駆動部分が完全にダメになっていました。

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後輪ハブだけはかろうじて無事でした。

前輪は、ハブ本体の玉受けには目に見える分には、傷も編摩耗もありません。玉押しがダメです。虫食いになっています。交換が必要です。

BBはワンもシャフト芯もダメです。全交換必須。こちらはカートリッジBBに換装することで問題解決。

大問題はハブの玉押しでした。当初は、まぁなんとかなるだろうと軽く考えていましたが、

いざ探し始めると、まったく見つかりません。使われているハブは『サンシン』というメーカーのハブです。会社は残念ながらもうありません。よって一般流通では手に入らない。どこかにないかと探し回ったけど見つかりません。

あぁもう無理。ハブごと交換しかないかと匙を投げ始めていたところ、

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自転車のオーナーが、オークションで見つけてくれました。

『サンシン』のスモールハブ。形は違いますが、玉押しは共通なはず。分解して使うことにしました。

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必要部分を取り出します。

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グリスをこれでもかと詰めて、

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無事に修理できました。ハブに目に見えない細かい傷があるのか、回転に若干の抵抗を感じますが許容範囲でしょう。

オーナー、部品を見つけていただき、ありがとうございました。







2014年7月 6日 (日)

MIYATA ランドナー 問題点

パーツの洗浄が終了しました。

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右が洗浄前、左が洗浄後になります。

これで、全パーツの状態が把握出来ました。洗浄することでパーツの状態が見えてきます。やはりいくつかのパーツは交換が必要でした。

BBは全交換必須、前輪ハブにも異状あり、場合によってはリアディレイラーも交換する必要がでてきました。

必要パーツを注文するので、こちらは少し中休みに入ります。



2014年7月 5日 (土)

MIYATA ランドナー クランク

天気が悪く出張修理の方がひまだったので、レストア作業が進みました。

今回は、クランクの洗浄です。

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洗浄前です。まずは分解して、作業しやすくします。

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それでは、ひたすら磨いていきます。

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ここまで綺麗になりました。まあまあ綺麗になったと思います。

再び組み立てていきます。

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ボルトにはグリスをしっかりと塗っておきます。これは、また分解する時に、ボルトが固着して分解できなくなってしまうのを防ぐために行う大事な処置です。

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組み立てました。無事に、元に戻せました。

自転車に限らず、物を分解するときには写真や動画を撮りながらする事をオススメします。組み立てが判らなくなった場合、参考になりますよ。

また、同じ部品に見えても、微妙に大きさが違うこともあるので注意が必要です。

ちなみに撮影は屋外ですが、分解・組み立ては屋内でやっています。小さい部品が多いので、屋外は危険すぎますから。

2014年7月 3日 (木)

MIYATA ランドナー ホイール

手始めにこちらのホイールを分解洗浄します。

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お世辞にも綺麗とは言えません。ハブには、埃や泥が固まり粘土状になってこびりついています。リムには赤と青色の何かが付着? 多分カラースプレーだと思います。

使えるパーツは出来る限り再利用していくので、綺麗にしていきます。

そして、約半日の格闘の末。

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ここまでの状態まで持っていきました。アップで見ると、首をひねる出来ではありますが、遠めなら、まぁ許容範囲かなと思います。

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とりあえずの仮組みです。天気の悪い日にでも仕上げていきます。

ところで、ランドナーのホイールってなんで26インチのWOリムなんでしょうか。26のWOってシティタイプとしてはタイヤの選択肢は幅広くありますが、スポーツ自転車としては、タイヤの選択肢が少なすぎると思います。

この自転車も、依頼を受けた当初はホイールを700か26HEに変えるということも考えていたのですが、フレームとのクリアランス、ブレーキのキャパシティの関係上、どちらも難しかったので断念しています。

もしかしたら、輪行を行いロングライドを楽しむという性質上、タイヤトラブルが起こってもすぐ修理ができるように、タイヤの入手が容易な一番普及しているサイズを採用しているんでしょうかね。

2014年7月 2日 (水)

MIYATA ランドナー 戻ってきました

塗装のために、一旦オーナーの元へ戻したランドナー君が再び戻ってきました。

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フロントフォークを含め、全身イエローになりました。ちなみに元の色はこちら、

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組み上げたら、かなり印象が変わりそうですね。こちらの塗装は、オーナーの人脈で、自動車の塗装を請け負っている会社にお願いしたそうです。

正直、戻ってくるまでにもう少し時間がかかると思っていたので、準備が進んでいません。各パーツの点検、洗浄を始めていきたいと思います。

関係ないですけど、

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美容院に行って来ました。こころなし、笑顔で写っております。

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