整備不良
よくある整備不良をご紹介したいと思います。『残念ながらよくあります。』
問題の部分は矢印の部品です。ブレーキシューと呼ばれる部分になります。
このブレーキシューは左右に一つずつあり、左右対称になっています。左右から車輪を挟み込む事によってブレーキがかかるという仕組みになっています。
それを踏まえてうえで写真を見てみると、ブレーキシューの位置が斜めにずれており、しかも車輪の制動面から下側がはみ出てしまっています。
ブレーキシューの本来の位置は、大雑把に言うと制動面からはみ出さず平行に取り付けられていなければいけません。正しい位置に取り付けられていないと、新車の頃は問題なくても、のちのち問題が浮き彫りになってきます。最悪なケースでは、タイヤを切り裂いてしまったり、ブレーキが動かなくなったりします。
間違いなく断言できますが、これは買った時からの整備不良です。販売したお店が、適当なお店だったのでしょう。
この自転車には『BAA』のマークがついていました。
最近よくテレビのCMで流れていますね。BAAの自転車は安全安心と宣伝されています。
ですが、勘違いしてはいけません。BAAは自転車の『品質』に対する安全基準をクリアしているだけで、『誰が組み立てた』とか『誰が点検して販売した』というのは一切考慮されていません。
つまり組み立てた人と点検して販売する人がいい加減であれば、BAAマークがついていても安全性など微塵も無いということになります。
記事の初めに『残念ながらよくある』と書きましたが、ブレーキの整備不良は本当に多いです。BAAであろうがなかろうが関係なくです。
それだけ自転車がいい加減に販売されているということだと思います。悲しくなりますね。
BAAは無意味だとまでは思いませんが、他にも考慮するべき部分はあるだろうし、BAAだから安全と言うのは間違っていると思います。
最近のコメント